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【第22回】
がん検診のススメ

2016.10.24

文:アスペクト比P

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先月1ヶ月間を病院のベッドで過ごしてしまい、25年ぶりのカープ優勝の瞬間を自宅やスタジアムで過ごせなかったことが一生の後悔になりそうなアスペクト比Pです。
前回(【第21回】腎臓と歯の意外な関連)の冒頭でお知らせしたとおり、後天性多発腎嚢胞(ACDK)で腎臓摘出が必要なため入院していました。

腎臓の摘出手術自体は非常にうまくいき、術後2日で痛みでしかめっ面をして歩き、カープ情報の掲載されたスポーツ新聞を売店まで買いにいくのは良いリハビリになりました。ちなみに肥大した私の腎臓は、本来の背中側からの切開では取り切れないということで腹部を切開しての手術となり、術後おへその位置が変わってしまいました。

つい先日、摘出した私の腎臓の病理診断の結果が出てきました。その結果は、左側の中心部に1センチ大の悪性腫瘍、つまりはがんが見つかったそうです。
正直な話、多発性腎嚢胞で腎臓を取らなければいけないと聞いた時よりもショックでした。いくら透析患者とは言え、39歳の自分にはがんは縁遠いものとどこかで勝手に思っていたからです。しかし考えてみると、生まれて40年も経てば、普通の身体の方々でもさまざまな異常が出やすくなります。


退院後、私は知り合いの方々にがん検診の重要性をお話しさせていただいています。
がんはさまざまな場所に発症しますし、進行が早ければ転移もします。透析患者や慢性腎臓病(CKD)患者の場合、通常の治療+がんの治療となると時間もお金も2倍、いえ、もしかするとそれ以上の時間やお金、メンタルの消費をしてしまう可能性も高くなるのではないでしょうか。

では、そのような事態を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
まずはがん検診を積極的に受けることです。各市区町村から40歳以上の方にはがん検診の受診券が送られてきます(各自治体により条件は異なります。お住いの市区町村の健康福祉課などにお問い合わせください)。
ご自身の検診も大事ですが、ここで貴方のパートナーやご両親等、大切な人やお友達等にも一緒に検診を受けよう、と声をかけてみてください。貴方の人生にとって大事な方を失うことは、大変辛いことです。
まずは検診を受け、安心を得ることで透析生活、CKD生活を有意義に過ごせるようになることを私もお祈りしています。

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アスペクト比P

アスペクト比P
中国地方に住むオタク系透析患者。 20歳の時にIgA腎症と診断され、忙しさにかまけて6年間ほぼ治療をしないまま放置してしまい、27歳の時に透析導入。今年で透析導入16年目、透析病院での仕事と透析に趣味に透析患者会のお手伝いと走り回っています。

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