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生き活きナビ(サポート情報)

QOPを高める必要性ありかもしれない

2013.5.15

文:とっぺい

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「お父さん、トオルはもう透析に出かけたのでしょうね。ところで、しゃれこんでどこかに出かけるんですか?」
「お母さん、今日はクリニックで“PTA”があるのだとトオルが出がけに言ったもんでな。近頃は、学校ばかりでなくクリニックでも父母会をやるんだな。わたしが出席しようとおもってな。何でも、午後1時開始だとも言ってたのでな。しゃんとしなくては。」

透析をしていると、色々な略語が登場してきまして、まことに「ややこしやな」の状態に陥ることが少なくありません。今でも、CRPやらPTHなどが、他の似た言葉と混同してしまいます。

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さて、近頃よく使われる略語がQOLです。それ以前は、病気や障害を持った人に対して、ADLという言葉がよく使われていました。” Activity of Daily Living “ の略語で「日常生活動作」と日本語に訳されています。病気を患っていても、できるだけADLの能力を高めることが試みられていました。しかし、1981年の国際障害者年をきっかけに、ただ日常生活を行う上での必要な動作の回復や補助というよりは、人間らしく生きる、あるいは人間としての尊厳をもって生きることのできる “Quality Of Life”(生活の質などと訳されています)、QOLという考え方が重要なキーワードとして登場してきました。
私たち透析患者にとっては、「透析をするために生きているのではなく、充実した人生を送るために透析をしているのだ」ということを気付かせてくれる言葉です。

しかし、実際の透析現場での患者の行動や思考をみると、どうも透析医療における受け身だけの、いわゆる「お任せ透析」の人が少なくないようで、これではQOLの向上を考える以前の状態としか言えないのではないかというのが、私の最近の実感です。

透析医療に患者として主体的に関わる、また、患者会として行政や立法府に権利の獲得や維持だけを要求するだけでなく、提案もできる能力を持つこと、つまりは、患者としての質を向上させることがこれからは必要とされるのではないでしょうか。

ややこしさを増やすようですが、QOP “Quality Of Patients” (患者の質)という言葉が広がれば良いなと思っておるのです。QOPの向上のために。

今後は、機会がありましたら、QOPの向上の各論の考えを述べることでできるように努力してみるつもりです。じんラボの劣等生の研究員でありますが、宿野部所長が研究所にそれを承知で雇用していただいたことに対する感謝の意味も込めてであります。

とっぺい

とっぺい
私、とっぺいは、高校生の時に学校の尿検査で慢性腎臓病が判明してから長い保存期を経て、1999年の末頃に透析導入と相成りました。従って透析歴は今年で13年目ということになります。現在は、週3回の5時間透析を行っています。社会の縮図である透析患者の世界の中で生きていきながら、色々な視点から透析のことを考えています。患者運動に関わりながら、透析文化の可能性を考えています。再生医療の進歩により、いずれは透析が必要とされない世の中が意外と早く来るかもしれません。その日に出会えるかはわかりませんが、仲間と一緒に透析を理解しながら、しっかりとした治療を受けて一日でも長生きすることで歴史的転換点をこの目で見たいと希望しています。その間には、透析技術も進歩していくでしょう。透析をするために生きているのではなく、人間らしく生きるために透析を受けているということを意識しながら、元気で長生きしましょう。

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