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世渡りナビ(就業・社会生活)

透析・障害を抱えて就職活動を頑張っている皆さんへ

2013.6.21

文:所長

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今回は2010年11月に書いた私のブログ(http://ameblo.jp/921124/entry-10700794399.html)外部サイトへより、
私自身の就職活動のエピソードをご紹介します。

20年以上前のことで、取り巻く状況に変化はあるかも知れませんが、
参考になればと思います。
ただ、私の想いに至っては、まったく変わっていません。成長はしていると思うのですが・・・(笑)。

何度も出てくる「あきらめない」
就活に限らずとても大切なことです。
就活をあきらめずに頑張ったから、今この「じんラボ」があります。

厳しい就職活動で、辛いことも多いかもしれません。
でもあきらめずに挑戦してください。
「じんラボ」は応援しています!


昨夜ニュースで大学生の就活イベントの模様をやっていました。

相当前の話ですが、
懐かしく自分の当時をちょっと思い出したので、書いてみようと思います。

私は高校卒業時にはもう透析をしていたため、
いわゆるキャンパスライフというものも、透析をしながらのものでしたが、
それなりに工夫し楽しんで過ごしました。

振り返れば、「なんであの時もっと勉強しなかったのか!?」

という後悔はやはりありますが…。

そんな大学生活もあっという間に3年が過ぎ、
いよいよ就職を考えなければいけない時期に入ると、
やはり透析をしているという現実と、障害者という大きな壁にここでぶち当たりました。

まずは大学の就職部に相談。
「障害者担当」の職員の方を紹介され、この方と色々と相談しながら進めていくことになりました。

相談するとまず障害者学生向けの就職相談会というものをハローワーク主催で開催していることを教えてもらい、そこに来ている会社のリストを見せていただきました。

大手企業の名前も列挙されていて、
「企業も障害者雇用率の問題もあるし、意外と思ったよりも就職は難しくないかも」
とか甘い考えが頭をよぎっていました。

正直、特にどの業界に就職したいとかの希望はなく、
ただ「個性的で面白そうな会社」ということで探し、
就職部を通さずに直接個別に企業にアプローチをしていきました。

しかし、ことごとく不採用…。

周りの友人達はどんどん内定が決まってうかれている中、黙々と就職活動をやっていきました。

当然(?)学業の成績が特に優秀な訳でもなく、
透析で通院が必要な内部障害者というハンデがありましたが、
自己アピールとしては

「病気には気持ちでは負けない意思の強さ」
「かならず会社に貢献してみせるという人一倍の気合い」

そういったこと位でした。

そして、どうにかこうにか最終面接まで残ったのが2社あり、
脈があると思っていた不採用でも連絡をすると言っていた会社から、
全くの音信不通となり落ち込んでいた時、

「就職したい会社ランキング」とかで1位常連のもう1社から
ある日の夜、電話が入り「採用」との言葉をもらった時は
本当に嬉しくて母と一緒に泣きました。
あの時の感情は今でもはっきりと覚えています。

入社することになった会社は、私の大学の卒業生では未だ誰も入社しておらず、
就職部に内定の報告をしに行った際には、先生方含めみんなが驚いていました。

この就職活動を通して、はじめて

「あきらめなければきっといいことがある。」
「気持ちを強く持つことの大切さ」

といったようなものを自覚したように思います。
こうして14年間勤めることとなった会社で、新しい生活のスタートを切ることができました。

その後はOBとして、母校での就職相談会で講演や模擬面接の講師をさせていただいたり、
また障害を持っている学生からの就職相談を受けたりといった経験もさせていただきました。

私のように若くして透析をしていたり、
また障害をお持ちで、これから就職活動をする学生さんには

「あきらめなければきっといいことがある。」
「気持ちを強く持つことの大切さ」

という言葉でエールを送りたいと思います。

就職もそうですが何事もうまく事は進みません。
特に、病気・障害を抱えていれば尚更です。

でもそれでもあきらめずに積み重ねた一つ一つの苦労は、
次に繋げる必要な経験・ステップであることを、
きっとこれから先振り返って理解できる時が必ずやってきます。

私も今会社を設立して経営を成り立たせるという新しい夢に向かってチャレンジしています。

共に頑張っていきましょう!

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所長

所長
一般社団法人ペイシェントフッド代表理事。社会福祉士。透析歴31年。
14年間勤めた一般企業を退職後、福祉職を経て、2010年9月に株式会社を設立し、2018年4月からは一般社団法人ペイシェントフッドに法人格を変更。
長い年月にわたり「治療を受ける」という「受け身の立場」で医療と関わってきましたが、腎臓病を経て、透析を受ける当事者として、その経験・想いを「腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために」役立てられないかと一念発起し、起業しました。
「じんラボ」はみなさんと一緒につくりあげていくコミュニティです。
「ひとり一人の「生きる力」が、医療を支える、希望ある社会」の実現に皆さんと共に歩んでまいります!どうぞよろしくお願いします!

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