活用方法

当プロジェクトでは、さまざまな立場のプロジェクトメンバーが協議・協業し、慢性腎臓病(CKD:chronic kidney disease、以下 CKD)の治療と生活に関わるドキュメントや情報を全てマネージメントするための、カスタマイズして長期にわたって使える管理のしくみ「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」を提案・構築します。

最終的な制作物は80枚前後のシート(プリントやポスターとして使用するもの)とその活用方法です。このしくみを利用する方それぞれの病状や状況に合わせ、当ウェブサイトからシートをダウンロードしてファイリングし、カスタマイズされたファイルを個人個人が作り上げ、治療や生活に活かせるものとします。
基本的なセットやサンプル組み合わせプランも随時提案します。

作成し提供するシートの種類は以下の通りです。

記入・記録シート
血圧や日々の体調、行きつけの病院、行事の予定など、生活に関わる全てをメモできる(血圧、体調の変化、食事、行事、診察の感想 など)
受診サポートシート
定期検診などの際に病状や症状をうまく伝えるための手段や知識を得ることができる(病状整理メモ、症状などの上手な伝え方、早めに相談すべき状態 など)
知恵シート
やりたいこと、送りたい生活のために役立つさまざまな知識や知恵(治療、生活、受診に役立つ基礎知識からちょっとした知識 など)
具体的なしくみ

指導のプリントなど医療機関に渡される資料は未だに紙が多く、それらを入力などの手間なくまとめておける敷居が低い方法、紙媒体を一箇所にまとめる「1冊のファイルでの資料整理から簡単に始めるCKDの管理」が、この「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」の発想の原点です。プロジェクトの完遂(3年)後、得られた成果をさらに発展させる意味でのアプリ化などを検討しています。

自治体の健康増進施策での活用例

活用例1:シートの内容ごとに相談先を記載して配布するなど、自治体が独自で行う健康増進事業での配布物のたたき台として活用。

活用例1

活用例2:治療の知識だけではなく、生活を豊かにする色合いの強い当「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」を、健康増進事業のプログラムとしてフル活用。

活用例1

医療施設での活用例

活用例1:知恵シートをテーマとして「(テーマ 名)月間(週間)」など活用し掲示、期間限定イベント化して治療へのモチベーションを高める。

活用例3

活用例2:「しくみ(ファイリング)」の作り方教室の開催で、仲間との情報交換、医療者の意見などに診療現場以外で触れる機会づくり。

活用例4

アンケート実施中!
第10回 アンケート:腎臓病や糖尿病の方の仕事や学業などの社会生活についての実態調査
腎臓病・透析患者の方、糖尿病の方、腎臓移植経験者
~2024年5月9日

結果公表中!
第5回 当事者アンケート
「食べること」について 調査結果
対象:腎臓病の方、透析をしている方、移植経験者など腎臓病当事者
調査実施:2023年8月