プロジェクトの進捗

2023年12月22日開催:第3回定例ミーティング

with Kidneyプロジェクトの第3回定例ミーティングを、2023年12月22日にオンライン(Zoom)にて開催し、腎臓病をもつ人、医療者、ライフサイエンス企業の方など9名のプロジェクトメンバーにご参加いただきました。


当プロジェクトは、生活や治療の記録「記入・記録シート」、定期検診などの際に使える「受診サポートシート」、生活や治療に役立つ「知恵シート」などのCKDシートを提供し、カスタマイズしながらセルフマネジメントに活用できる「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」の完成を3年計画(2026年4月まで)で目指しています。


今回のミーティングの議題は、主に腎臓病と診断されたばかりの方、腎臓病について基本的なことを知りたい方向けを対象としたCKDシートの「基本セット」公開の報告と、今後のスケジュールについてでした。


はじめに、12月11日公開の基本セットに寄せられた反響を紹介し合いました。

当事者の家族から「理解が深まったし、本人は新たに知ることも多かった」

当事者から「『あなたのこころの現在地』が特に心に響いた」「イラストが多くわかりやすい」「腎臓病の診断を受けてから、入り口として知りたかったものがカバーされていた」

医療者から「患者さん目線でわかりやすいため、新任の栄養士への指導にも活用できる」「当事者と一緒に確認し合えるツールになりとても嬉しい」

これらの反響から、当プロジェクトが目指す“当事者主体のセルフマネジメント”の有用性を再認識しました。


次に、2026年4月までのプロジェクトの進め方を共有しました。大きくは2025年度はCKDシートを完成させ、2026年度は「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」の認知度向上や実証事業に注力する予定です。
CKDシートの完成に向けて「知恵シート」を定期的に公開していく他、「記入・記録シート」「受診サポートシート」はテスト版の使用感や要望などのフィードバックを反映して完成版を目指すなど、多くの当事者の“こえ”を取り入れる体制を構築します。


また、このガイドをより広く届けるにはどうすれば良いか、意見交換を行いました。
インターネットの活用が難しい層へのアプローチ方法としては、当事者と接点がある自治体の健康福祉課や地域包括支援センター、調剤薬局、腎臓病食の宅配サービスなどと提携した配布が挙げられ、引き続きの検討課題となりました。


これからもメンバーの皆さんと意見交換および意識共有を図りながら、当プロジェクトを前に進めてまいります。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

第3回ミーティングにご参加いただいた皆さんと記念撮影

アンケート実施中!
第10回 アンケート:腎臓病や糖尿病の方の仕事や学業などの社会生活についての実態調査
腎臓病・透析患者の方、糖尿病の方、腎臓移植経験者
~2024年5月9日

結果公表中!
第5回 当事者アンケート
「食べること」について 調査結果
対象:腎臓病の方、透析をしている方、移植経験者など腎臓病当事者
調査実施:2023年8月