プロジェクトの進捗
2025年5月23日開催:第7回定例ミーティング
2025.6.11
with Kidneyプロジェクトの第7回定例ミーティングを、2025年5月23日にオンライン(Zoom)にて開催し、腎臓病をもつ当事者、医療者、ライフサイエンス企業の方など8名のプロジェクトメンバーにご参加いただきました。
当プロジェクトは、生活や治療の記録「記入・記録シート」、定期検診などの際に使える「診療サポートシート」、生活や治療に役立つ「知恵シート」などのCKDシートを提供し、カスタマイズしながらセルフマネジメントに活用できる「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」の完成を3年計画(2026年4月まで)で目指しています。
今回のミーティングでは、CKDシートの制作・普及啓発活動の進捗や、当プロジェクトの一環であるアンケート調査「with Kidney調査」の実施状況を共有しました。
はじめに、CKDシート制作の進捗を共有しました。
腎臓病をもつプロジェクトメンバーによる当事者分科会(2025年4月16・30日に開催)での意見交換を踏まえて、こころの健康に関するシートを制作中です。また、これまでのアンケートで、利用可能な社会保障制度に関する知識や、手続きにおける代行サービスの活用についての周知が不十分であることが分かりました。そこで、社会保障制度や社会生活に関するシートも制作する予定です。
次に、CKDシートの普及啓発活動の進捗を共有しました。
当プロジェクトは、「軽度腎機能低下の人へ、自己管理を促すCKDシートの普及啓発」を目的とし、昨年12月に「公益財団法人テルモ生命科学振興財団医療貢献活動助成」に採択されました。
その一環として、今年7月の公開を目指し、当プロジェクトの目的およびCKDシートの使い方の解説動画の制作を進めています。また、今年12月までの実施を目指し、専門医を受診していない方を主な対象にCKDシートを活用いただくため、スターターキットの配布とフィードバックにご協力いただける健康保険組合を募集しています。
しかし、企業の業務負担や、業務の電子化を進める中での紙媒体の導入の難しさなど、協力企業の決定にはいくつかの課題があります。
このミーティングで皆さんから挙がった、自治体や企業の広報誌制作事業者や人間ドック実施機関などの協力を得るなど、さまざまな可能性を柔軟に検討し、効果的な配布方法を模索してまいります。
最後に、アンケート調査「with Kidney調査」の実施状況ならびにウェブサイトで公開している調査結果の共有を行いました。アンケート調査は今後も2~3ヵ月に1回程度のペースで行う予定です。
これからもメンバーの皆さんと意見交換および意識共有を図りながら、当プロジェクトを前に進めてまいります。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。