with Kidney調査

第7回 当事者アンケート運動への意識や運動習慣 調査結果

― with Kidneyプロジェクト 開催中のアンケート ―

じんラボ10周年企画 みんなでつくろう、これからの医療 with Kidneyプロジェクト アンケート実施中
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with Kidneyプロジェクト 透析をしていない腎臓病の方向けの情報がつまった「CKDシート」のセット 販売中
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調査目的

「腎臓を守るためには適度な運動」が新常識となった昨今、実際に運動の有効性がどの程度認知されているのか、どんな運動を取り入れているのか、医療者とともに取り組んでいる方の数などを調査しました。

調査概要

調査方法Webアンケート
調査対象腎臓病の方、透析をしている方、移植経験者など腎臓病当事者
調査期間2023年9月29日(金)~11月30日(木)
有効回答数209名

回答者の属性等

G1〜G2 G3 G4
(保存期腎不全)
G5
(透析をしている)
糖尿病
(1型・2型とも)
~20代 9 9
30代 1 5 13 19
40代 1 3 3 14 23 44
50代 2 9 12 33 19 75
60代 1 4 1 25 4 35
70代 2 8 13 23
80代 1 2 3
90代~ 1 1
5 20 24 92 59 209
回答者の年齢とCKDステージ
Q1:運動への興味[n=209]
Aある122
B少しある55
Cあまりない24
Dない6
E運動は禁止されている(されていた)2
Q2:日頃から意識的に体を動かしているか[n=209]
A特に指導はなく勧められていないが、自己判断で運動をしている(していた)77
B医療者から運動に関する指導はなかったが、運動はした方が良いと言われてしている(していた)35
C医療者から何も言われておらず、運動していない(していなかった)33
DCKDと診断される前から取り組んでいた運動を継続している(していた)32
E医療者の指導や勧めはあったが、運動していない(していなかった)13
F医療者から指導された運動療法を行っている(行っていた)12
G運動は禁止されている(されていた)3
Hその他4
Q3-1:どんな運動を取り入れているか(複数回答)[n=160:回答数=377]
ストレッチ、足首や関節などを曲げ伸ばしたり回す運動など82
ウォーキング73
散歩63
筋トレ、腹筋背筋43
スクワット34
ラジオ体操22
ランニング8
ヨガ4
プール(水泳)4
ゴルフ3
テニス3
犬の散歩2
サイクリング2
サーフィン2
スキー2
エアロビクス2
登山2
子供なので外遊びその他1
スカッシュ1
ダンス1
踏み台昇降1
山歩き1
野球1
太極拳1
アークトレーナー1
ロードバイク1
クロストレーナー1
呼吸法1
プールで60分ウォーキング1
サッカー1
エアロバイク1
車椅子でのロードワーク1〜2km1
ジャザサイズ1
卓球1
イス軸法1
ステッパー1
ケアハウスの廊下往復10回2セット1
ラグビー1
仕事1
ノルディック1
バレーボール1
Q3-2:運動を続けるために、自分なりに工夫していること(自由記述)[有効回答数=99]
続けるための工夫の類型

自由記述方式で回答いただいた、運動を続けるための工夫を類型化してみました。

いただいた回答(抜粋)
無理をしない[25] ▶ 多種多様な頑張りすぎないルールがあるようです。
  • 雨の日はやらない
  • 過剰になりすぎないこと。必死になりすぎると、血糖値が爆上がりしてしまうので。
  • 無理はしない、必ず毎日ではなく、できる時に。ヨーガ教室は透析前から7年間のんびり通っている。
ルーティーン化(習慣化)[23] ▶ ルーティーン化するには、食事や外出、決まった行動をきっかけ(トリガー)にすると良いようです。
  • 火、木、土、透析日、透析のない日、朝にウォーキング8,000歩位、15時頃プールで60分位ウォーキングというルーティーンをこなす。
  • 習慣づけるため、忙しさや、やる気に関係無く毎日ジムに行く事。
  • 食後の運動を毎日のルーティンにしている。
楽しみと組み合わせる[9] ▶ お買い物や軽い冒険などのお楽しみと、ウォーキングを組み合わせているという回答です。
  • ウォーキングや散歩の時、カメラ(携帯)を持って風景や食べ物、動物など、そこに行かないと撮れない写真を撮り、X(旧ツイッター)にあげて仲間に見せる。また、仲間の写真などを見て励まされたりもする。家に引きこもらず、外に目を向けるようにしている。
  • 楽しめる様に、ウォーキングやサイクリングの行き先をスーパーマーケットにしている。
  • 地図を見ながら知らない道を歩いてみる。
  • 散歩が大好きな犬をお迎えしました。
ながら運動[8] ▶ 日常生活の中に隠れた「運動」を意識する、つまりいつもの動作に「ちょい足し」して運動不足を解消するのが「ながら運動」です。家事をしながら、移動しながらなど、運動初心者や苦手意識がある方には最も取り入れやすい工夫かもしれません。
  • できるだけ毎日続けたいのですが、疲れている時や気のりしない日は軽く済ませたりやらない日もあります。
    茹でたり、レンジ待ち時間等家事の隙間にやる事が多いです。
  • 食料の買い出しで、カートを使わず上腕二頭筋に負荷をかけての買い物をする。
運動仲間がいる[8] ▶ 楽しそうですね。
  • 朝の公園で健康づくりサークルに所属して、雨の日以外の平日に毎日朝9時から40分間、練功十八法や中国ラジオ体操を14年間続けています。
  • ジムで太極拳のプログラムに顔を出し、参加者と仲良くなった。
目標の運動量を決める[5] ▶ 少し低めの目標を立てて、徐々に増やすと良いそうです。
  • 目標を決め達成したらさらにレベルを上げていく。達成できれば自信になり継続する力にもなる。
  • 歩数を記録して、週平均8000歩を歩くなど、目標をきめる。
  • ゴッチ式トランプトレーニング(カール・ゴッチというプロレスラーが考案したトランプを利用したトレーニング方法)を自分のできる枚数に減らしてやってみる。
記録をモチベーションの種にする[4] ▶ 体重を単純に記録することから始めるレコーディングダイエットが目標達成に有効なことは有名な話です。Apple Watchのキャッチコピーのひとつは「リングを完成させよう(目標歩数の達成の可視化)」でした。運動自体を促すのではなく、記録・達成することを宣伝文句としているわけです。「記録」は継続の鍵を握っているのでしょう。
  • Apple Watch(スマートウォッチ)で目標と結果が確認できるので楽しみながらできる。
  • iPhoneでカロリー消費を記録している。
運動ゲーム・アプリ[3] ▶ 「ニンテンドースイッチ」の家トレ用ソフトも充実していますが、最近ではスマートフォンのトレーニング、フィットネスアプリも充実していますね。
  • リングフィットアドベンチャーで運動している。
  • スマホのゲームを使って歩いている。
自己暗示[3] ▶ とにかくシンプルに自分に言い聞かせる(自己暗示)と回答した方は3名でした。
  • とにかく体を動かすことが必要と言い聞かせる。
運動して稼ぐアプリ(報酬を得る)[2] ▶ 運動系アプリの中でも、Move to Earn(運動して稼ぐ)というジャンルのものがここ数年で続々と登場しています。暗号資産(仮想通貨)が稼げるもの、ポイントが貯まるもの、興味があれば探してみてください。
  • STEPN(NFTゲーム、運動量が仮想通貨に換算される)を活用して毎日歩く事が継続できている
  • 歩数でポイントなどもらえるアプリを利用している。
Q3-3:週あたりの運動の頻度[n=160]
A週1〜2日37
B週3〜4日49
C週5〜6日50
D毎日24
Q3-4:1日あたりの運動時間[n=160]
A10分未満10
B10分以上30分未満46
C30分以上60分未満51
D60分以上53
Q4:運動が病気の治療や予防にもたらす効果や必要性について医療者からの解説や説明の有無[n=209]
A具体的で丁寧な説明があった18
B簡単な説明があった61
C特に説明はなかった124
D運動は禁止されていたため説明はなかった6

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第15回:腎臓病や糖尿病に対する周囲の理解について
腎臓病・透析、糖尿病の方、腎臓移植経験者、そのご家族
~2025年1月9日

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