with Kidney調査

第5回 当事者アンケート「食べること」について 調査結果

調査目的

慢性腎臓病(CKD:chronic kidney disease、以下 CKD)の治療と生活に関わるドキュメントや情報を全てマネージメントするための、カスタマイズして長期にわたって使える管理のしくみ「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」構築にあたっての定期調査、今回は、腎臓病と診断された皆さんの「食べること」の実態や正直な気持ちに関するアンケートを実施しました。
関心・重要度ともに非常に高いこのテーマ、自由記述式で思いの丈を存分に打ち明けていただきました。

調査概要

調査方法Webアンケート
調査対象腎臓病の方、透析をしている方、移植経験者など腎臓病当事者
調査期間2023年7月28日(金)~ 8月31日(木)
有効回答数73名

回答者の属性等

G1〜G2 G3 G4
(保存期腎不全)
G5
(透析をしている)
総計
女性 3 8 4 20 35
30代 1 1
40代 1 2 5 8
50代 1 4 2 7 14
60代 1 1 5 7
70代 3 2 5
男性 2 6 8 22 38
30代 2 2
40代 2 1 2 5
50代 1 2 13 16
60代 1 1 2 4 8
70代 1 3 1 5
80代 1 1 2
総計 5 14 12 42 73
回答者の年齢とCKDステージ

調査内容と結果

すべて自由記述方式のため、腎臓病をお持ちの方々の全体像というよりは、それぞれの生活や嗜好などの個性を垣間見ることができる回答が集まりました。

もくじ
腎臓病が分かってから、食べなくなった・食べることを控えるようになった食品・食材

概ねの回答は、塩分、水分、カリウム、たんぱく質・リンなどの成分か◯◯類などと大きなカテゴリーでしたが、おそらく好物だったものや常食していたものなどを具体的に回答くださった方も複数名いました。
控えるようになった理由は「医療者に言われたから」といった受け身なものから、ご自身の検査結果や体調から導かれた理由であることが窺えるものもありました。

自由記述式での回答から、成分別に抽出して作成
ワードクラウド

※ワードクラウドとは、文章中の単語を出現頻度に比例した文字サイズで視覚化した図のことです。

※ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析( https://textmining.userlocal.jp/ )を元に調整

腎臓病が分かってから、食べなくなった・食べることを控えるようになった食品・食材のワードクラウド

回答いただいた具体的な食品

炊き込みご飯、ケーキ、エスニック料理、辛子明太子、ブロッコリー、ハンバーグ、とろろご飯、鰻1尾

控えるようになった理由のワードクラウド

※ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析( https://textmining.userlocal.jp/ )を元に調整

腎臓病が分かってから、食べなくなった・食べることを控えるようになった食品・食材の理由の回答のワードクラウド

腎臓病が分かってから、よく食べるようになった・意識的に摂るようになった食品・食材

回答の傾向としては、大きく以下の2種類でした。
1)エネルギー摂取のため
2)制限したい成分を避けるための食品の選択
その他、腎臓病だけではなく健康を意識して取り入れたと思われる、体に良いオイルや黒色食材などといった回答もありました。

自由記述式での回答から作成
ワードクラウド

※ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析( https://textmining.userlocal.jp/ )を元に調整

腎臓病が分かってから、よく食べるようになった・意識的に摂るようになった食品・食材のワードクラウド

アンケート実施中!
第10回 アンケート:腎臓病や糖尿病の方の仕事や学業などの社会生活についての実態調査
腎臓病・透析患者の方、糖尿病の方、腎臓移植経験者
~2024年5月9日

結果公表中!
第5回 当事者アンケート
「食べること」について 調査結果
対象:腎臓病の方、透析をしている方、移植経験者など腎臓病当事者
調査実施:2023年8月