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基礎知識

腎臓移植を受けた後

2013.4.1

文:じんラボスタッフ

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腎臓移植後に服用する免疫抑制剤

移植後に服用する薬は、拒絶反応(移植した腎臓に対する免疫)を防ぐ免疫抑制剤が中心です。移植した腎臓は異物であり、基本的に拒絶反応のリスクはなくなりません。そのため、移植した腎臓が機能するために免疫抑制剤を継続して服用する必要があります。
免疫抑制剤を飲み続ける理由は、拒絶反応を抑える他、腎不全の原疾患が移植した腎臓に再発するのを予防するためです。
免疫抑制剤には多くの種類がありそれぞれ効能や副作用が違うので、十分な効果を発揮させ副作用を小さくするために2〜3種類を少量ずつ併用します。


腎臓移植の合併症

移植後に起きる主な合併症は拒絶反応と感染症です。現在では免疫抑制剤や感染症対策が進歩したため、移植後の拒絶反応(移植した腎臓に対する免疫)は減少して移植した腎臓の生着率は大幅に向上していますが、移植後は免疫抑制剤を服用し続けるため、さまざまな感染症にかかりやすくなっている状態です。そのため、移植後の感染症は重要な合併症の一つです。免疫抑制剤の進歩によって感染症のリスクも高まることが考えられるため、注意と予防が非常に重要です。

合併症の種類については、東京女子医科大学 腎臓外科のウェブサイトの「6. 拒絶反応外部サイトへ」、「7. 感染症外部サイトへ」、「8. 合併症外部サイトへ」を参照してください。


腎臓移植後の生活

社会復帰

現在では退院も早まり、普通の生活が送れるように

以前は手術後2週間程度経過した時点から急性拒絶反応を起こすことが多く、長い入院期間を必要としていましたが、現在では免疫抑制剤や感染症対策が進歩したため、患者さんによっても異なりますが3〜4週間程度で退院できることが多くなりました。特に免疫抑制剤の進歩により急性拒絶反応は低下を続け、現在ではほぼ克服したとも言われています。 退院後しばらくは拒絶反応や感染症を起こしやすい時期なので週1回〜2週間に1回程度の通院が必要ですが、移植後2〜3ヶ月程度で傷の状態も落ち着き、体力も回復してきます。患者さんの状態によってさまざまですが、仕事内容、職場環境によって戻れる時期は異なるでしょう。
移植は全て成功するわけではありませんが、大多数の人は普通の生活に戻っているというアンケート結果もあります。

食事療法と運動療法

水分・食事制限は基本的にないが、生活習慣病予防のための適度な管理と運動療法を

移植後は食生活の制限から解放されることと、免疫抑制剤の副作用によって、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、肥満やメタボリックシンドロームなどの内科系の合併症が多く見られます。いずれも腎臓移植のレシピエントの生命予後を左右する生活習慣病です。そのため移植後の食生活も注意が必要です。 まずは肥満を防止し、日常生活に支障が出ない適切な食事量を守りましょう。
また、尿量は確保されるため水分制限は基本的にありません。主治医より禁酒を指示されていなければアルコールを摂取しても構いませんが、生活習慣や食事内容に影響しない程度を心がけましょう。

医療費と社会保障

移植前と医療費の負担はほぼ変わらない

移植した腎臓が生涯問題なく機能するとは限りません。再び透析療法が必要になる場合もあるので、身体障害者手帳は返還せずに継続して利用できます。
社会保障に関しても移植前と同様に利用できるため、医療費の負担はほぼ変わりません。


生命の贈りものを長持ちさせるために

提供された腎臓を大切にし長持ちさせることは、レシピエントだけでなくドナーの願いでもあります。移植した当時の気持ちと感謝の気持ちを忘れずに、下記のことに注意して生活しましょう。

  • 薬の服用や通院など自己管理を怠らず、主治医の指導を守りましょう。
  • 規則正しい生活を送り、感染症に注意しましょう。
  • 生活習慣病予防のための適度な管理と運動療法を心がけましょう。

参考

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