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【第5話】『ハレ』と『ケ』

2013.11.7

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”透析をするようになったら旅行はできなくなる”
特に根拠はないけれどなぜかそう思い込んでいたものです。でも私の場合はまるで逆で、オフ会だ!全国大会だ!友達に会いに!など透析仲間の輪が広がっていくのにつれて出かけることが増えていきました。

導入してまだ間もない頃にはこんなこともありました。
透析を終えたその足で、家族で旅行に行こうとした時のことです。駅で眩暈を起こして目の前が真っ白になり足元も覚束ない中、気力で新幹線に乗り込んだ…いわゆる不均衡症候群ですが、この時ばかりは旅行を途中で取り止めて帰ろうかと本気で思いました。
”透析があるから”旅に行けるのは週末の2日空きのときだけだなぁ、と信じ切っていました。
確かにそうすると、現地で透析をする施設を探さなくてもいいわけです。透析が終わってから頻繁に具合が悪くなることが多いうちは特に無理は禁物かもしれません。日程的にもう少し余裕が必要だったのだと思います。
透析後そんなに急いでどこへ行く、まさにそんな感じですね(笑)

透析施設は全国津々浦々にあります。体が慣れてきてから旅先で透析することを覚えました。これならゆとりを持ったスケジュールが組めるようになって出かける範囲も広がります。
私の臨時透析先の探し方は
①現地に友人がいればその人に聞く。
②いなければ開催地の都道府県腎友会の事務局に問い合わせる。
もちろん4時間透析の施設は除外して、5時間はしてもらえるところを選ぶ。
③後はそれぞれの施設に電話で詳しいことを相談する。
大まかに言うとそんな感じでしょうか。

臨時透析先が決まったら自分の施設のスタッフに”旅行で○月○日にこちらの施設で透析することにしましたので、先方に透析条件をファックスしてもらえますか?”とお願いしたらあとはわくわくしながら出発の日に向けて元気を蓄えていくだけです。何度となく繰り返してきたこの流れ、もう手慣れたもので(笑)

イメージ

私にとって他所での透析は元気の源だったのかもしれません。行事ありきの臨時透析だったのが、”このクリニックで透析したい”ために旅行することの方が増えていきました。安心して透析が受けられる場所がある、それが何よりの心の安らぎになっていた感じがします。
6時間透析、血流をもっと上げる、2日連続透析…自分の施設では実現不可能なことを臨時透析でいろいろ試してもらいました。日常的にできることではないので効果のほどはどうなのか?ということもありますが…。
2日連続で透析を終えた時の爽快感は今でもはっきり覚えています。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、自分の施設に戻ると当たり前に元通りの透析条件になってしまいます。この現実への急な落差が辛く感じられるのが臨時透析の一番の難点でした。

ひとつ、これもまた忘れられない当時のエピソードがあります。透析時間は長い方がいいという話を施設の腎友会の役員さんに話した時のことです。
”それはあなたが食事制限をしてないからでしょ? ちゃんとやれば透析は4時間で足りるのよっ!!!”
この方と透析の話をしてはいけない、と私は心の中で誓いました。今もまだどこかでこういうやり取りがされているのでしょうか…

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はこ

はこ

治らない病気の存在をまだ知らなかった10歳でIDDMを発症し、30年近く経って透析を導入しました。ひそかにインスリン50年賞を狙っていたのですが、ある日突然膵腎同時移植の順番が…11年の透析生活では透析条件でかなり苦悩しましたが、人に恵まれてなんとか過ごすことができました。今は移植した臓器と末永く歩いて行けるように頑張っています。