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【第1話】札付き中学生1

2014.12.15

文:オルカ

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【2014.05.25 掲載】

登場人物の名前は仮名で、記憶があいまいなので一部フィクションを含みます。

時代は昭和50年代…。
荒れる中高校生のもっと前かな…。

小学生の頃は大人しく泣き虫でどちらかというと、苛められるタイプだったと思います。
誰だったか忘れましたが、寂しさと攻撃性は表裏一体をいう人がいました。
過去の罪の言い訳なのかもしれませんがオルカはかまってもらいたかったのだと思います(((((っ-_-)
もちろん、だからって悪いことは悪いのです。許されることではありません。
ただ今思えば、中学の不良グループはみんな寂しい人達の集まりだったように思います。

かっぱ山で決闘

あどけなさを残す中学1年生の中に「あれ? 高校生? 」と感じさせる女の子がいました。

もしかしたら彼女との出会いがオルカの運命を大きく変えたのかもしれません。
最初に声をかけてくれたのは清子でした。
オルカはとても人見知りでとても自分からは、声をかけられないのですから。
清子には初めから同じ“匂い”を感じていました。その後2年で同級生となる理沙に出会って、思春期の私たちは大きく影響を与え合いました。
そして次々に同じような、少し心の闇を抱えた仲間とつるむようになっていきました。

ある日いつものように何をしでかすかわからない仲間と、ちゃんさい(万引き⇒犯罪です)をしようという話になって、衣類のおいてあるスーパーみたいなところで、制服の下にスカートやら下着を着込んで、そのまま出て行きました(繰り返しますが犯罪です)

オルカは品物が欲しいわけではなく、仲間と共通のスリルを味わうこと、一種の「親和欲求」を満たしていたのです。

またある日、どこからどうやって持ち上がったのか、隣町のN中学校とけんかをしようという話になって、かっぱ山というところに、各中学6,7名ずつ集まりました。

今思うと何のためになのかさっぱりわかりませんし、けんかなんて男子に任せておけばいいんじゃないのかしら? しかも、“かっぱ山で決闘”なんて漫画みたいで笑っちゃうんですが、この時はそれが重要なことのように思っていました。

それぞれがタイマン(1対1)で、「参った」と言ったら負けみたいな暗黙のルールがあったように記憶しています。

オルカは同じぐらいの背丈の女の子とタイマンはることになりましたが、N中学の中には少林寺拳法のポーズをとっている子がいて、その子と誰がタイマンはるのかというのが、それぞれの脳裏によぎったはずで、当然一番ガタイのいい(身体のおおきな)清子がいくと思っていたら、なぜか小さな雅代が組むことになっていました。

それぞれが取っ組み合いをしている中、N中学校の男子が覗きにきましたが、恐れをなしたのか慌てて帰っていきました (笑)

結局、決着はつかなかったんですが、けが人もなく、なんとなく終わりました(笑)
ここらへんは幼稚な中学生なのです。はたから見れば恐ろしいことのようで、私たちはどこかで人と関わりたくても、適切なコミュニケーションの取り方がわからないのです。

タイマンの最中オルカの頭の中は、絶対参ったとは言いたくないけれど、相手を怪我させるのは嫌だな〜と思っていました。なぜ負けたくなかったのかと言えば、もちらん自分が馬鹿にされるのも嫌だったけれど、
我中学のプライドがかかっていたからだとも思います。

しかし悪いことをしたら、いずれは罰をうけることになります。

次回は「警察につかまっちゃった」の章です。

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オルカ

オルカ
30代前半で透析導入して、透析中に読んだ本がきっかけで心理カウンセラーを目指し39歳で一念発起。
再び高校へ通い心理系の大学を卒業した後、カウンセラー養成講座を経て49歳のときに念願のカウンセリングルームOruka’s roomを開設しました。ブログを書いてます。

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