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【第13回】
何事もバランスが大事 血圧とのお付き合い

2015.11.2

文:アスペクト比P

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今回は透析・CKD患者だけでなく多くの方が悩まれているであろう「血圧」がテーマです。私は10代の頃から血圧が高いと言われ続けてきました。20代のはじめの頃はよく献血に行っていたため採血前の検査時にもよく指摘されていました。今でも降圧剤は毎日飲んでいるのに、透析中に時々200mmHgを超えてしまいコンソールがアラームを鳴らしたりします。

血圧が高いもしくは低いという話はよく聞きますが、今回のコラムを書くにあたって原点に戻り、どこからが高血圧でどこからが低血圧なのかと調べてみました。日本高血圧学会が定めるガイドラインでは、上の値が135mmHg、下の値が85mmHgの場合が高血圧と定めています。この高血圧の判定には家庭血圧値と病院血圧値という考え方があり、病院で測る血圧の方が微妙に高い数値で指定されています。これはかわいい看護師さんに測ってもらう時、私のようにドキドキする人を見越してそう決めてあるのでしょうか?(笑)

おっと、話が横道にそれました。

「高血圧! 」と判定されると年齢や既往症などを参考にしながら、それぞれの方に合わせた降圧目標が医師によって設定されます。さぁ、ここからが大変、看護師さんや管理栄養士さんのお話を聞きながら、食生活や生活習慣の見直しを徹底的に指導されるようになります。特に減塩については、どなたでも耳にタコができるほど聞かされているのではないでしょうか。日本における塩分平均摂取量は男性で11.1g、女性で9.6gと言われていますが、日本高血圧学会は一日の平均摂取量は6gを推奨しています。とはいえ今までの食生活を変えるのは簡単ではありません。減塩生活のコツを自分も見直すつもりで調べて書き出してみました。


最初から無理をしない

いきなり薄味にしても味に物足りなさを感じてしまい持続できません。徐々に減らしていくことがポイントです!

薄味に慣れていく

私自身も濃い味付けが好きな方なので難しい挑戦だと思いましたが、薄味には次第に慣れます。根気よく続けてみましょう。また薄味にすることで素材本来の味を楽しむことができるようになります。

食べ過ぎない

せっかく薄味にしても、たくさんの量を食べればそれだけ塩分量も多くなります。これでは減塩した効果がありません。腹八分目は減塩にもダイエットにも良いです!

無理なく続けるために

栄養補助食品や減塩に特化した食品を使うことで調理の負担を少なくすることも大事ですね。
腎臓病・透析患者さんのための食品 〜成分・栄養調整食品一覧』も合わせてご覧ください。


さて、血圧には高い方の悩みもあれば、低い方の悩みもあります。私も昨年の夏は勤務中に血圧が最高で110mmHgほどしかなく、青い顔でふらふらしていた時期がありました。会議の司会中にフッと力が抜けて倒れてしまい大騒ぎになったこともあります。

低血圧は高血圧に比べると命に関わることが少ないと言われていますが、原因はさまざまあります。「本態性低血圧」(生まれつきの低血圧体質)や起き上がろうとした時に起こる「起立性低血圧」、何らかの病気が原因で起こる「二次性低血圧」などです。症状としては、体がだるく動きにくい、気力が湧かない、食欲の低下などを引き起こします。

血圧というのは高くてもダメ、低くてもダメで丁度良いバランスが要求されます。自分の体を守るためにも、毎朝血圧測定をし、記録していくことから始め、減塩や規則正しい生活を続けることが大切です。血圧の上昇、下降にストレスを溜めないようにして根気よく付き合っていきましょう。

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アスペクト比P

アスペクト比P
中国地方に住むオタク系透析患者。 20歳の時にIgA腎症と診断され、忙しさにかまけて6年間ほぼ治療をしないまま放置してしまい、27歳の時に透析導入。今年で透析導入16年目、透析病院での仕事と透析に趣味に透析患者会のお手伝いと走り回っています。

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