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もし、コロナ禍のいま災害が発生したら
【後編】いまだから用意したい物・気をつけたいこと

2020.8.3

文:s.yuri

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前回に続き、災害対策についてお送りします。
日本各地で災害が相次ぐ近年、災害を“遠い地で起きている他人事”と捉えず、“我が事”として対策を考えて見ませんか?


もし災害が起きたら…

災害が起きた瞬間、特に透析中だとどのように動けばよいか咄嗟に判断できず、パニックになる可能性が高くなります。
災害時と透析:災害時の心得」では、透析中に災害にあった場合を想定し、【施設血液透析を受けている方】【腹膜透析を受けている方】【在宅血液透析を受けている方】の3つの透析別に災害発生時はどのように動けばよいかをご紹介していますので、ぜひご確認ください。

地震が収まるなどで動ける状態になったら、「警戒レベル」に応じた適切な行動をとりましょう。コロナ禍でも身の安全を守るために、災害時に危険な場所にいる場合は原則避難してください。決して「自分は大丈夫」と思い込まず、特に年配の方は「警戒レベル3」で避難行動をとりましょう。

警戒レベル1 災害への心構えを高めましょう。
警戒レベル2 避難に備え、ハザードマップなどにより自らの避難行動を確認しましょう。
警戒レベル3 【避難準備・高齢者等避難開始】
避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児など)とその支援者は危険な場所から避難をしましょう。その他の人は避難の準備を整えましょう。
警戒レベル4 【避難勧告】
速やかに危険な場所から避難先へ避難しましょう。公的な避難場所までの移動が危険と思われる場合は、近くの安全な場所や自宅内のより安全な場所に避難しましょう。
警戒レベル5 【避難指示】
すでに災害が発生している状況です。命を守るための最善の行動をとりましょう。

自治体によっては、透析患者さんのように新型コロナウイルス感染症に罹患した場合に重症化しやすい人は、避難所への避難を控えるほか「新型コロナウイルス感染症相談窓口」へ連絡するよう求められています。あらかじめ、お住まいの自治体の担当窓口で聞いておきましょう。避難方法や避難先に関しては、「もし、コロナ禍のいま災害が発生したら【前編】“我が事”として備えを」をご参考になさってください。

実際に自治体の避難所に避難する場合、準備しておきたいことは以下の通りです。


コロナ禍で指定避難所に避難する際に気をつけたいこと

  • 避難する前に体温を測り、熱がないことを確認する。
  • 避難先ではマスクをつけて、咳エチケットを徹底する。
  • できるだけこまめに手洗いや消毒を行う。
  • 定期的に体温を測り、体調の変化を把握する。
  • 避難所内ではソーシャル・ディスタンス(フィジカル・ディスタンス)を意識する。

非常用持ち出し袋に加えたいもの

  • マスク(ない場合はタオルや手ぬぐいなど口を覆えるもの)
  • 消毒液
  • ウエットティッシュ(アルコール系、エタノール系、塩素系、次亜塩素酸ナトリウム等)
  • 体温計(必要な方は血圧計も)
  • 携帯用スリッパ
  • 石鹸
  • タオル(使い捨てのペーパータオルも可)
  • 使い捨てビニール手袋
  • 乾電池式扇風機や保冷材などの冷却グッズ(寒い時期はカイロや毛布など暖を取れるもの)
  • ゴミ袋

指定避難所の物資は限られています。非常用持ち出し袋には、マスクや消毒液などを用意するといいでしょう。

指定避難所にはドアノブのように不特定多数の人が触る箇所が数多くあります。そのような箇所に障る際は、ビニール手袋を使うと接触感染防止に役立ちます。ただし、同じビニール手袋をずっと使っていると穴や破れが生じて不衛生になるとの報道もあります。ビニール手袋はずっと同じものを使うのではなく、複数用意して定期的に新しいものと取り換えましょう。

広い避難所では、冷暖房が効きにくいケースが多くあります。特に年配の方や透析患者さんは体温調節が難しく、熱中症や体調不良を引き起こすリスクが高まるため、体を冷やせる物を持参しましょう。反対に寒い時期は暖を取れるものを持ち込んでくださいね。


【アンケート結果】
じんラボのメルマガ会員の皆さんの災害対策とは?

先月、メルマガ会員さんに向けて実施した「ちょっと教えて~!災害対策アンケート」では、計38人の方から回答をいただいたため、取りまとめてご紹介します。

実際に行っている災害対策についての設問には、38人中37人が何かしらの対策を講じていると回答いただきました。

ほとんどの方が、透析施設への連絡方法の把握や、非常食・水の準備といった災害対策を“複数”講じていることが分かりました。「何も対策をしていない」と回答されたのは一人でしたが、この方は「急に引越しすることになったため、近所の事がよくわからない。」という理由でした。

災害対策をしている理由としては、近年の災害の多さや、阪神・淡路大震災や東日本大震災で被災したことを挙げる方も多くいました。

  • 東日本大震災を経験してるため家族と避難場所などを確認してます。(~20代女性/岩手県/CKDステージG1~G2)
  • 東北の地震の際に生命の危険を感じた。その後、必要な人が透析を受けられない状態が続き、通ってた透析クリニックで受け入れをしていたので、地域で災害が起こったら、飲食が確保できない、透析ができない状態での生き方を身に付けなければならないと思った。(40代男性/東京都/透析歴21~30年)
  • 最近特に地震、水害が多いため(70代男性/北海道/透析歴11~20年)
  • 静岡県在住です。静岡県では早くから東海沖地震への備えが呼びかけられています。(60代男性/静岡県/透析歴11~20年)
  • 幸い自宅は山崩れや水害の恐れはないですが、地震が怖いです。家屋が倒壊して家具などに挟まれて動けなくなった時の為に、寝るときにホイッスルを首からぶら下げています。まずは発見してもらうことが最優先です。(60代男性/千葉県/透析歴1~2年)

加えて、コロナ禍であるいま、災害対策で行った準備(または「準備したいこと」)として、多くの方がマスクや消毒液などを非常用持ち出し袋に追加した(または「したい」)と回答しました。

  • 飲み薬は常にバッグに入れ、保険証のコピーなども非常用持ち出し袋に入れている。(60代女性/神奈川県/透析歴6~10年)
  • マスクとアルコール除菌ティッシュとハンドソープを非常用持ち出し袋に追加した。公共の避難場所ではない場所に避難することを家族間で話し合い、場所の情報を共有した。(50代女性/大阪府/透析歴21~30年)
  • 薬の整理。低たんぱく食などをストックしている。(70代男性/CKDステージG4)

セコム株式会社外部サイトへ住友生命保険相互会社外部サイトへが行った防災意識に関するアンケートでは、5割近い方が「何も防災対策を行っていない」と回答しているのに対し、今回のじんラボアンケートではほとんどの方が防災対策を講じていると回答しました。
もちろんアンケートの規模などが違うので一概に比較はできませんが、透析治療は災害に弱い医療なので、じんラボをご覧の腎臓病・透析患者の皆さんが日頃から災害報道へアンテナを張り、災害時の体調や治療を心配されて対策を立てていることが伺えるのではないでしょうか。


お役立ちコンテンツを“プチ・プレイバック”

いつ発生するかわからない災害は平常時から対策をしておく必要があります。また、災害時は電話がつながりにくくなる場合が多く、家族や友人、病院との連絡が困難になる恐れもあるので、余裕のある時に対応を確認しておきましょう。

災害時は特に薬や食事の管理に気を配りましょう。特に、糖尿病の方は避難中血糖コントロールが難しくなるので準備や心構えが必要です。避難所で支給されそうな食品や東京都の備蓄食料品の栄養成分例もご紹介しています。

東日本大震災での甚大な被災地である宮城県・岩手県・福島県内の透析施設の被害状況をまとめています。透析は災害にとても弱い治療です。今一度、普段通われている透析施設はもちろん、周辺の透析施設のハザードマップや災害時の対応などを調べてみましょう。


日頃からの準備で少しでも被害を減らそう

前述の災害対策アンケートでは、「大きな災害が起きた時には少しの間は気にして何かしなきゃと思うが、しばらくすると平時に戻ってしまい、危機意識が薄れてしまうのが問題」という声や「災害は、何処で起きてもおかしくないと心に留めておくことが大切」という意見も挙がりました。
日本各地に毎年のように訪れる大災害。いつどこで被災するかわからないからこそ、平常時から物資などの準備と心構えをすることで少しでも被害を減らしたいですね。

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s.yuri

s.yuri
じんラボのライター。大学卒業後、地元紙で主に教育や警察、司法、スポーツ、地域ネタを追いかける社会部記者として働き、その後夫の転勤に伴いゆるいフリーランスでライター・編集者として活動してきました。
学生時代から医療福祉に関する執筆に関わりたいと思っていたのが、十数年の時を経てじんラボでご縁をいただました。透析や腎臓病の勉強を重ね、少しでも元気の出る情報をお届けします。

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