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【第48回】
穿刺! 麻酔テープ剤・クリームとの付き合い方
2022.4.18
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最近は某ゲームで無人島開発ばかりしているアスペクト比Pです。
今年で透析歴も20年目に突入しましたが加齢もあり、腰痛やら膝痛やらポロポロと…。おっと自分の衰えの愚痴はともかく、これだけ長く透析をしてきているのに、未だに毎回の透析の穿刺時には目をそらしてしまいます。半年ほど前には、ちょうど神経の部分に透析針の先端がヒットしたようで、透析室に響き渡るような大きな声で悲鳴を上げてしまい、しばらくネタにされてしまったチキンおじさんです。どんなに透析年数を重ねても、痛みはやっぱり我慢できませんね。
というわけで、今回は穿刺の痛みを緩和するコツを私自身の経験からご紹介しますね。
リドカインテープ剤(貼付用局所麻酔剤)
これがないと、きっと毎回顔をしかめて悲鳴を上げているだろうなと思うほどお世話になっている魔法の局所麻酔テープ剤です。私の場合、穿刺する1時間半~2時間前※に貼るのがちょうど良い塩梅で効くなと思っています。
これから暑い季節を迎えますが、肌が汗ばんでいるとテープが剥がれやすくなり、リドカインの効きが悪くなります。テープを貼る直前に貼る部分をウエットティッシュで拭いて乾かしてから貼ると、剥がれにくくなりおすすめです。
笑い話ですが、痛み止めだから肩こりに効くと思ったおじいさんがリドカインテープを肩に貼って使ってしまい、肝心の透析のときに効果がなくなっていて使えなかった…なんて話を聞きました。聞いたときは驚きましたが、似ているから仕方ない…のかも?
※:リドカインクリームは120分以上塗布しないようご注意ください。
リドカインクリーム(外用局所麻酔剤)
私の通う透析施設では、リドカインテープでも痛みが緩和しない方などによく使われています。これもリドカインテープと同様に、穿刺部分に1時間~2時間前※に塗布してから保護するためのシールを貼って成分を浸透させるものです。
こちらのクリームタイプの方がテープよりも痛みが少ない!と愛用されている方は多いようですね。
局部麻酔剤を使うコツ
ご紹介した麻酔剤がより効きやすくなるコツは、あらかじめ穿刺部を清潔に拭いておき、濡らさないよう注意することです。私個人の裏技ですが、冬にリドカインテープを貼った部分に電子レンジで温めた蒸しタオルを30分ほど乗せると、麻酔成分が肌に浸透しやすくなるのか痛みがいつもより抑えられた…ような?気がします(個人の感想です)
麻酔剤を使うこと以外には、シャント拡張のためのボール運動を毎日行うことや、シャント音の確認も重要です。シャント閉塞の原因でもある血栓がシャント血管内にあると、穿刺時に大きくなった血栓に針の先端部分が当たってしまい、血管壁を抑えて痛みを感じる場合もあります。自分のシャントの異常に気づきやすくすることは、とても大事なのだと私自身の経験から思っていますよ。
シャントが閉塞したときの再建手術は、穿刺の時以上の激痛になりますからね。あの痛みはできれば経験したくないものです。
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